コーポラティブハウス ミルノール

全国初の試みである行政を地主とした一般定期借地権付コーポラティブ住宅。設計コーディネーター・全体設計を京都精華大学の葉山教授と2名で担当。インフィルも1戸担当(他6戸は他の設計者が担当)。

考え方の全く異なる7人のクライアントが集まり創りあげていくコーポラティブ住宅を単なる共同住宅や長屋として造るのではなく、その生活スタイルなどに合わせて積み木の様に組み合わせていく事で、建物外観にも様々な表情を与えている。

それぞれの住宅を繋ぐものは共用空間であり、階段や手摺のデザインを統一する事で、建物に連続感を与える。

各住戸の外壁は、それぞれの個性を尊重し、異なった色で仕上げているが、柱・梁を白に統一する事で、一体感が生まれる。

軽快感のある真壁のデザインと重厚感のある大壁のデザインを共存させる事で、様々な表情が現れる。

 

このプロジェクトは、京都市を地主とした一般定期借地権付コーポラティブ住宅であり、全国初の試みである。行政所有の空地の有効利用として、今後このような形態が期待される。